人気ブログランキング | 話題のタグを見る

あそびたりないんでしょ??
by hazakura-hk
瞬間の3月・改
いやぁ、ほんとあっという間でした。目が回るくらい忙しいっていえたかもしれない!
2月末の一週間合宿の後すぐさま始まった全国大会、そして早慶戦、4年生の卒部・・・。

まず、航空部の大会ってどんなの? とか思うと思います。
関東大会、6大戦、全国大会、早慶戦それぞれタスクとよばれる科目が変わり、このタスクが競技方法になります。

主には「△(さんかく)25(Km)」、「△33」、「□(しかく)40(Km)」などといって、
△はゴール地点と旋回点2つの計3地点、総距離25、33Kmを周回してくる速度を競い、
同様に□はゴールを含めた旋回点3地点の計4箇所総距離40Kmの周回速度を競います。

グライダーは高度がないと前に進めないのは以前からも話してますねぇ。
単純に1km飛ぶのに50mの高度がいるとして□40にいたっては高度2000mいるわけですねぇ。
見えない上昇気流を逃がさず掴み、上りきって距離を伸ばしていく。
しかし、のんびり高度を稼げば時間はかかる一方だし、サーマルをつかめなければ周回すること自体が不可能になる。
とまぁ、競技成立自体が難しい日も気象条件によってはありうるんですよ。

各大学のエースは部員みんなの期待を背負って、大空に向かって飛んでいく。
その風景はまたかっこいいですよーv
瞬間の3月・改_b0047816_21513583.jpg

左端が早稲田の2番機、JA2408 WW(ジュリエットアルファー2408、ウィスキーウィスキー)

中でもやっぱり一番熱かったのが早慶戦!! グライダー界の雄である早稲田、慶應の2校によるタイマン勝負。
ラグビーでもサッカーでも、ヨットでもある早慶戦、やっぱりグライダーでもあるわけですよ!
一発一発飛ばすたびに応援指導が「学生ちゅーもーくっっ!!」をやり、紺碧の空を部員全員で
肩を組み、歌って送り出し、慶應も同様に若き血で応援する。
普段の訓練からライバル視し続けている2校が合同で訓練をする緊張感、気合、とかほんと熱い!!



そうそう、ソロでちゃいました! 
航空部ライフにおいて最初のビッグイベントで、その後のスカイライフにおいてもかなり印象深いイベント!
ソロに出るということは離陸、上空、着陸における危険回避が出来る、つまり自分の命を自分で守れるということの裏返しだと思う。
もちろん、予想もつかない状態がくれば、文字通りひよっこの僕らは命を落とすかもしれない。
それでも、空を一人で飛ぶ、ソロは最高な瞬間だった。
普通はソロに出るのはみんな怖いらしいが、僕の場合は違った。
フライトを終え、教官とブリーフィングをしていると「ちょっとそこで待ってろ」と。
普段にはないケース。むしろこれはソロのサインだ!と思ってた。
したら案の定「おまえ、次ソロで行け。」と。もう、さいっこうに嬉しかった。
自分はやめそうになったりでほかの一年より発数は30発くらい少なかったし、一緒にがんばってたやつは
もうソロに10発くらい出てるしで、マイペースに行こうと思ってた。
けどこの(自分的には)リハビリ合宿で急に「おまえもソロに近い」といわれて俄然やる気が出た。
けれど、やっぱりフライトの量の差を少し感じていたから内心「あいつらなんか軽く抜いてやる」とも思ってたけれど、
同時に「本当に抜けるのか、むしろ追いつけてもいるのか?」と不安だった。
けど、あの瞬間。すべてが報われた気がした。もう嬉しくてわけがわからなくなっていた。
久々に本当に無邪気にはしゃいでいたと思う。なにせ嬉しくて顔のにやけがとまらなかったから(笑)
必死に手で隠しながら、ソロ前の緊張感を演出したが、コクピットに乗ってもにやけはとまらなかった。
さすがに準備良しをかけたあと、曳航直前は少し緊張した。けれど、ソロのフライトは意外と普段のデュアルのフライトと変わらない感じだった。
索を離脱して、「離脱高度490」と無線を入れ、90kmに時速をセットする。速度、高度をチェックして、第一旋回をする。ここまでもいつもどおり。
でも、だんだん違いが見えてきた。広い。空が。今までよりもはるかに広く感じる。
それにグライダーと自分がひとつになった感じがした。なんていうか、体内に”教官”という異物が入っていない、
まじりっけのない”自分”としてのグライダー。翼の端までも神経の通ったような感覚。
今まで感じたことのないような気持ちよさだった。すべてがクリアで、自分にダイレクトにつながっているようで。
車なんかよりもはるかに嬉しかった。空を、自分が一人で、飛んでいる。全ての動きが自分に由来している。
何もかもが自分の責任、自分の行動の帰結。結構、これが求めてたものかもしれない。
剣道とかやってると、一対一で、自分でどうにかするしかない。この感覚が好きだった。
テニスをしてるときも相手は点をとりにこっちを攻めてくる。敵意が自分にむき出しに向けられる。
これを相手にするのがよかったのかもしれない。
まぁ、要するに自分が結果の全てを左右したかったんだと思う。
ソロはまさに、グライダーにおいてその極みかな。
デュアルなら「教官が操作してるのかも」と思うだけで自分で舵を使っている感覚が減っていく。
ソロは本当に自分しかいない。だからこそ、楽しいのだ。それに、自分の好き勝手出来るしね。
あっという間に7分の初ソロは終わり、無事着陸も落着やロングせずに済んだ。
下に下りて、コクピットから降りると同期のみんながいっせいに走ってきて「おめでとー!」と駆け寄ってきてくれた。
なんか、部活冥利というか、こういう瞬間がやっぱりたまらない。本当に集団、というより仲間の中で
何かをやるっていうのすばらしいことだと思う。
4年間、続ければすごい絆の深い、つながりの深い一生の仲間が出来る、それは結構確信出来るかもしれない。
はっきりいって、楽しい事だけじゃない。つらいこともあるし、衝突もある。それに加え自分の悩みまでプラスされる。
もう、実際辞めたくもなった。なんで続けてるのかも意味がわからなかったし。けど、この部を続けるみんなは、
空と仲間がきっと好きで好きでやめられないんだ、そう思った。

いい、合宿になりました!
部活のみんな、新2年のみんな、ありがとう。これからもよろしくね。



瞬間の3月・改_b0047816_22152792.jpg

by hazakura-hk | 2005-03-23 22:15 | 空について
<< ものがたり スポーツ日和 >>


カテゴリ
全体
空について
photoz
本について
思うコトゴト
EDGE
未分類

以前の記事
2010年 07月
2009年 12月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 06月
2008年 05月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 12月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月
2004年 10月

フォロー中のブログ
いつか、きりんを見にいこう
ハブアタック
たこ焼き食べたい
トランスポーター
キャッツニャイ・にゃー
WUAC MAINTEN...
見栄っぱりは旅をする

メモ帳
-----------------------------------

When you look up at the sky at night,
since I'll be living on one of them,
since I'll be laughing on one of them,
for you it'll be as if all the stars are laughing.
You'll have stars that can laugh!

-----------------------------------
Link

空という名の欲望


写真ゾンビ

ライフログ

タグ

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧